最近出会った「福業ってパワフル♪」と感じたことを
2つご紹介したいと思います(^^)
いずれも、沖縄へ来てから出会ったのですが
一つめは私が今回勤めることになった
芸術関係のお仕事
です。
アート関係で働くこと自体が初めての私は、最初とーってもとまどいました。
なんせこれまで経験がないことですから、不安にもなるものです。
アートのこともよくわからない人間が、アートに囲まれて、しかも時にはお客様に説明をするんですから・・・^^;
でもこの仕事は私自身が幸せを感じる福業と思っただけではなく、働いているスタッフ全員が、福業」と思って働いているというのがありありとわかるのです。
私が時給をほぼ意識せず始めようと思った初めての仕事かもしれないという話はこちらの記事にも書いていますが
↓ ↓
スタッフの多くはアーティストです。
おそらく彼らも時給いくらで働いているという感覚はほぼないと思います。
もしそんな感覚があったなら、
とてもここでの低時給では働こうとは思わないでしょう。
私が彼らが「福業」をしていると感じるのは
彫刻家、写真家、詩人、舞台俳優・・・などなどいろいろなスタッフがいるんですが
「自分のやりたいこと、表現したいこと」をそれぞれがそれぞれの分野でやっていて、その合間にこの美術館のようなもっとも彼らの親しみのある、心地よい場所で働いているように感じたからです。
よく絵を描くだけでは食べていけない・・と言われますが、
まだプロになれていない彼らにとっては
「生活できるだけのお金があればいい」
「自分のやりたいこと」「楽しいこと」をしていることだけで幸せということです。
私がこちらで働こうと思ったのは、
この美術館のような場所のオーナーの思いに共感したということもあります。
それは、世界の素晴らしいアートをもっと多くの人にもっと身近に感じてほしいと
選りすぐりの作品を集めて多くの人が目にすることが出来るよう作品を生活空間ともいえるような場所に展示しているところです。
そして現在赤字経営にもかかわらず、数年この美術館のようなことを続けていること、低時給ながらもスタッフにお給料を支払っているということです。
それは「自分のやりたいこと、表現すること」を仕事としているアーティストを応援したいという気持ちはもちろんのこと
人生で生きるうえで、世界中の素晴らしいアートを鑑賞することをきっかけに、多くの人になにかしら自分の中に眠っているものを思い出してほしい、感じてほしい、いろんな視点を持ってほしいという思いがあるのでは・・と感じられたからです。
もっとも私が感動したのは、オーナーを始め、スタッフが彼らの「やりたいこと」をしているというごくシンプルなことです。
人間として当たり前のことですが、
最も私達が忘れていることでもあると思います。
そしてもうひとつの「福業してるね~♪」と思ったのは
とある雑貨店
で、私が沖縄に来てから立ち寄った所です。
雑貨店というだけあって、生活に必要な食べ物から生活用品、
あらゆるものが所狭しと並んでいるお店です。
オーナーの方は、沖縄に来た時、
「何か買いたいと思った時でもこの周辺にはお店がない??」と思い
そこに住んでいる方、特に高齢の方が気軽に何でも買える、時にはおしゃべりも出来るような店を作ろう!」と数年前に始められたお店です。
沖縄は車社会と言われていますが、高齢の方がずーっと車に乗り続けるというのはなかなか難しいものです。
そんな田舎の地域に住む人のためにと、内地から移住してそのお店を作ったのですね。
そして話を聞いていると、
「実は赤字経営なんですよね・・・」とポツンとおっしゃいました。
最近、近くにコンビニが出来てそちらに行く人が多くなったのでは・・・とのこと。
そのような話を聞いても、私にはそのオーナーは移住してきた時の
「誰もが気軽に立ち寄って、買いたいものも買えて、
ちょっと話も出来てというような場所をつくりたい」
という当初の熱い思いは今も持っておられるように感じたのです。
そして、「ブームなんてどう変わるかはわからない
ちょっとした宣伝でこの周辺がまた賑わうこともあるし、
明日のことなんてわかりませんよ」ととても応援したい気持ちになったんですね。
私達が話をしている間も、ポツポツとお客様が来て、
「今日は◯◯ある?」とか「今日はこれもらうよ」
とお客様との間にまるで家族のようなやりとりがあって、
す~っごく温かさを感じました。
どんな状況であっても、
このオーナーの思いとお客様との思いの間になんか愛を感じたんですね。
求める人がいるから、求められている人が存在するのです。
そこに「赤字経営」ということはほんの小さなことじゃないかと。
やりたいことでもないことをして、拡大して 黒字経営になっている企業は
ゴマンとあります。
そんな数ある企業も、双方が幸せを感じている福業にはかなわないと思います(*^^*)
この2つのお仕事こそ、私達がこの資本主義社会でほとんど忘れてしまっている
本当の「福業」と呼べるものじゃないかなと心から思ったのでした。
この雑貨店を訪れた時は、
とーっても暑い日で、お店についた時思わず
「なにか冷たいものありますか?」と、BLUE SEALのアイスを買いました。
もちろんスーパーで買えばもっと安くで買えるものですが、
その時の私にはたとえ少し高くても、そこで食べるアイスクリームに価値があった
のです(*^^*)
そしてそのお店をたとえわずかでも応援したい気持ちもありました。
外のテーブルでアイスを食べていると、
「沖縄のみかん食べますか~?」とお茶とみかんを持ってきてくれました。
そして帰りには「アルコール飲みますか?」とシークァサーの入ったお酒を新聞紙に包んでプレゼントしてくれました(^^♪
私が沖縄に移住しようと思っているという話をしていたので
それを応援したいと思ってくださったのかもしれません。
そのさりげない気遣いに胸が熱くなりました。
赤字経営なんて、このオーナーの心の豊かさにはかなわないし、このお店がこれまで続いてきた理由がはっきりわかったように思いました^_^
沖縄に来て早々、こんな素敵な福業に出会えて、
幸せな気分にまでしてもらって本当に感謝です♪